歯を失った時の強い味方、インプラントの特徴を徹底解説

歯を失った時の強い味方、インプラントの特徴を徹底解説

インプラント

 

インプラントは歯を失った時の対応策のひとつとして、広く普及しています。従来の入れ歯やブリッジに比べてメリットが多い選択肢ですが、手術を伴うこともあってなかなか踏み切れない、という方がいることも事実です。

そこでこのコラムでは、インプラントのメリット・デメリットを紹介して、その特徴を徹底的に解説します。

 

インプラントとは

インプラントは歯を失った時の対応手段のひとつ

虫歯や歯周病、事故やケガなどで歯を失った時の機能回復の方法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つがあります。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、ここでは特にインプラントを中心に記述します。

インプラントってどんなもの?

インプラント

 

インプラントは顎の骨に穴を開けて、そこに人工歯根を埋め込み、その上に人口歯を被せるものです。外部に見える人口歯と、顎に埋め込む人工歯根、その二つをつなぐアバットメント、という3つの部品で構成されます。

素材として、人工歯根はチタン、またはチタン合金で出来ているものが一般的です。アバットメントはチタン、チタン合金、またはジルコニアなどで製作されます。人口歯はレジンという樹脂や、セラミックなどで作られます。

 

インプラントのメリット・デメリット

インプラントのメリット

噛む力が強い

顎に埋め込んだ人工歯根が力を伝えるので、他の方法よりしっかり噛めるというメリットがあります。噛む力を天然歯と比較した場合、入れ歯は30%程度、ブリッジは60%程度、インプラントは70~85%程度と言われています。そのため、固いものが食べやすいだけでなく、タコやアワビなどの柔らかさと固さの両方を持った食品も無理なく食べることができます。

自然な噛み心地

従来の入れ歯は異物感があり、食べ物の温度を伝えにくいことから食事が楽しみにくくなると言われていますが、インプラントは天然歯に近い感覚で食事ができます。

他の歯に負担をかけない

周囲の歯に負担をかけないこともインプラントのメリットです。入れ歯はバネをかける歯に負担をかけますし、歯ぐきを圧迫してその部分が溶ける原因になります。またブリッジは両隣の歯が悪くなくても削って取り付けるので、悪くなかった歯の寿命を短くします。

見た目が良い

インプラントは天然歯とほとんど変わりなく仕上げることができますが、入れ歯は金属のバネが見えるなど、見た目の違和感があります。

耐久性が高い

7~8年程度で交換が必要と言われている入れ歯やブリッジに対して、インプラントは10年が経過しても90%以上は使用できているというデータがあります。

インプラントのデメリット

手術を伴う

手術が必要(ただし多くの手術は1時間もかからず終わります)ですから、持病がある人は埋入手術を受けられない可能性があります。

費用が高い

他の方法より費用が高額になりがちです。ただし耐久性やQOLの高さ、他の歯への負担の少なさをトータルで考えれば、結果的には高くないという意見もあります。それぞれの方の口腔内の状況にもよるので、検討する人は歯科医院で良く相談してください。

治療期間が長い

人工歯根を埋め込んでから定着までの時間が必要なこともあり、治療期間が数か月におよぶことが多いので他の方法より期間が必要です。

治療完了後のメンテナンスが必須

定期的なメンテナンスを受けないと、歯周病に似た症状で脱落する可能性があります。

インプラントを利用した入れ歯

上記では入れ歯はインプラントに対して欠点が多いように記述していますが、インプラントを利用した入れ歯を選択すれば、その欠点の多くをカバーできます。

オーバーデンチャーと呼ばれる方法で、まずインプラントの人工歯根を顎に何か所か埋め込み、それを支えとして入れ歯を作る方法です。以下でオーバーデンチャーのメリット・デメリットを解説しましょう。

オーバーデンチャーのメリット

  • 歯ぐきに乗せるタイプの入れ歯より噛む力が伝わりやすいので、食事が楽しく、スムーズにできるようになります。
  • 歯ぐき、粘膜に対する負担を押さえることができるので、歯ぐきがやせることを防ぎます。また、通常の入れ歯は歯ぐきが痩せていくことから、入れ歯が合わなくなって痛みや違和感が伴いますが、オーバーデンチャーならそのデメリットが少なくて済みます。
  • 従来の入れ歯にあった、ずれやすい、外れやすいというデメリットが少なくなりますから、不快感や痛みが大きく減らせます。
  • 取り外せるので、残っている歯のケアと入れ歯のケアが容易にできますから、非常に衛生的です。
  • オーバーデンチャーなら、すべての歯をインプラントにするより安価です。

オーバーデンチャーのデメリット

  • 噛む力が大きくなる分、入れ歯が割れやすくなる傾向があります。しかし、これはメタルフレームなどを用いてしっかり作ることでカバーできますから、技能が高い歯科技工所が製作すれば、デメリットには当たりません。
  • 入れ歯には違いないので、全ての歯をインプラント化するよりは違和感はあります。とはいえ、従来の入れ歯に比べれば異物感が少ない作りにすることは可能です。この点も上記と同様に歯科技工所の技能が重要になります。

まとめ

「株式会社マスタリィデンタルラボ」は宮崎県にある歯科技工所です。詰め物・被せ物は保険診療、自費診療の区別なく作成していますし、歯列矯正装置の作製も積極的にお受けしています。

また、デンチャーに関してもさまざまなタイプを製作しており、インプラントを利用する前提でのメタルフレームで強度が高いデンチャーを作成することが可能です。

歯科技工物をご用命の際はぜひ「株式会社マスタリィデンタルラボ」にご相談ください。